SESエンジニアに資格は必要?取得するメリットとおすすめ資格を徹底解説

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IT未経験可の転職求人が見受けられる近年では、エンジニアとして参入する障壁が低くなっていることも少なくありません。

そのため、SESエンジニアとして働くうえで「資格は必要なのか?」と疑問に思う方も多いでしょう。

また、現場が異なるごとに必要なスキルが変動することもあるSESでは、「どの資格を取得すればよいのか」と迷う方もいるかもしれません。

本記事では、SESエンジニアにとっての資格の必要性や役立つ場面、高単価を目指すために取得したい資格について詳しく解説していきます。

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【著者プロフィール】
前田 奈央子
エンジニア歴: 7年+
システムエンジニア歴(バックエンド): 3年+

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目次

SESエンジニアに資格は必要?

ここでは、SESエンジニアにとって資格はどのような位置づけにあるのか、また資格が有利に働く場面について詳しく解説していきます。

結論:必須ではないが持っていると有利

結論として、SESエンジニアになるのに、資格は必須ではありません

しかし、案件選択やキャリア形成で有利になる要素ではあります。

特に、実務経験が浅い分野については、資格は知識の証明や市場価値を示す手段として有効です。

また、実務経験+資格を取得している場合には、案件の単価アップや年収アップの交渉材料にもなり得ます。

次の章で詳しく解説していきます。

資格が評価されやすい場面(案件獲得・単価交渉など)

SESにおいて資格の効果がもっとも発揮されるのは、案件獲得や単価交渉の場面です。

クライアント企業や営業担当は、エンジニアの力量を判断する際に、資格を判断材料のひとつとすることがあるからです。

また、案件内容と資格がマッチしていれば、案件参画の可能性が高まります。

例えば、AWSを使用する案件で、エンジニアが「実務経験はありませんが、AWSの知識はあります!」と自己申告するケースと、「実務経験はありませんが、AWSはデベロッパーアソシエイトを取得しているため知識は十分です」と資格を根拠にアピールするケースでは説得力が違います。

さらに、実務経験を伴えば、単価アップやキャリアアップにつながることも可能です。

SESエンジニアにおすすめの資格一覧

SESエンジニアにとって汎用性が高いおすすめ資格を紹介します。

技術のトレンドや自身のキャリアによっては取得する資格が異なることもあるため、今後のキャリア形成や方向性を見据え、ぜひ参考にしてみてください。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、IPA(情報処理推進機構)が主催している試験のひとつです。

難易度の位置づけとしてはITパスポートよりもやや難しい程度の、基礎レベルとされる資格ですが、取得するにはIT業界に関する幅広い知識を必要とします。

そのため、高い専門性を有することを証明する資格ではなく、汎用的な知識を持っていることを証明できる資格と言えます。

しかし、基礎レベルだからといって対策をおろそかにしてしまうと時間不足などの不注意によるミスも招くため、午前と午後それぞれの試験対策を万全にして受験することをおすすめします。

以前は春秋の2回開催されていましたが、2025年現在ではCBT方式に変更しており、通年受験することができます。

AWS関連資格

近年、クラウド技術を用いた開発案件が増加しています。

中でも、AWSを使用した開発環境が多く、案件参画の必須スキルではないものの、歓迎スキルとして記載される場面もあるほどです。

そのため、AWSの資格や業務経験のあるエンジニアは重宝される傾向にあります

ちなみに、AWSの資格は多数あるため、エンジニアの領域によって取る資格を厳選することをおすすめします。

開発エンジニアの場合は、「AWS Certified Developer – Associate」の資格があると、デプロイ・開発に関する知識を証明するのに十分でしょう。

インフラエンジニアの場合には、「AWS Certified Solutions Architect – Associate」もしくは「AWS Certified Solutions Architect – Professional」の資格があると、AWS環境の設計に関する知識を十分に証明できます。

言語のベンダー資格

言語の資格も、SESエンジニアにおすすめの資格のひとつです。

普段使用している言語でも、実務だけでは知り得なかった基礎知識を学ぶことができます。

言語の性質を理解することで、エラーを未然に防ぐ対策をすることができるため、取得しておいて損はありません。

また、新しい言語で案件に参画したい場合も、資格取得は有効な手段です。

既に別の言語で案件に参画経験があるエンジニアの場合、開発経験+資格があることで、「この言語の実務経験はないけれども、開発のポテンシャルはあるし問題ない」と企業側に判断してもらえることがあります。

以下に代表的な言語の資格を挙げますので、ご自身の経歴やこれからのキャリアに合った言語の資格について、ぜひ調べてみてください。

Java:Oracle Certified Java Programmer
PHP:PHP技術者認定試験
Python:Pythonエンジニア認定基礎試験
Ruby:Ruby技術者認定試験
Swift:App Development with Swift
Kotlin:Android技術者認定試験

先輩に聞いてみた!何か資格は持っている?

SESエンジニアの資格の有用性について解説しましたが、実務経験が重視されるIT業界で実際に「本当に資格を取得しているの?」と思う方もいるかもしれません。

ここでは実際のエンジニアの資格取得状況について紹介していきます。

エンジニア歴2年目Aさん

<エンジニア歴2年目Aさんの場合>
私は、1年目の研修のときに基本情報技術者試験Oracle Certified Java Programmer Silver SE11を取得しました。
研修期間に勉強していたのがJavaだったため、資格取得が推奨されていたので受験した形です。
プログラミングの実務経験はありませんでしたが、案件参加時に「業務経験ないけど知識は十分そうですね」と努力を評価してもらえたので取得してよかったと思っています。

上記Aさんの場合、研修期間に基礎的な資格を取得した話です。

SES企業の中には業界未経験可で社員を募集している企業もあるため、研修期間中に資格をすすめられることも少なくありません。

また、一つでも資格があることで「未経験だけどやる気はある」「真面目そう」と好印象をいただかれることも多いため案件獲得のときに有利となることもあるようです。

エンジニア歴5年目Bさん

<エンジニア歴5年目Bさんの場合>
自分は、言語やツールの資格では、Java、PHP、AWS関連の資格をそれぞれ取得しています。
案件で必要になったため勉強がてら取得した形です。
実務経験と資格もあるため、PLやリーダー補佐なども経験させてもらえました。

上記Bさんは、実務経験+資格で、PL(プロジェクトリーダー)を任された経験があるとのことでした。

実務経験と資格との掛け合わせにより、自身のスキルが客観的に証明することが可能です。

また、経験年数が足りない場合であっても資格があることで「知識に不足はない」と評価してもらえることもあります。

エンジニア歴7年目Cさん

<エンジニア歴7年目Cさん>
私は応用情報技術者試験を最近取得しました。
もともと多様な領域を経験していたので、汎用的な知識を証明できればと思い受験した形です。
今後はPM案件にも参画したいので、プロジェクトマネージャー試験を受験したいと思っています。

上記Cさんは応用技術者試験の資格を持ち、さらにプロジェクトマネージャー試験を目指している話です。

また、今までの経験からこれからのキャリアパスを描きさらに取得する資格についても予定しているようです。

このように、経歴とこれからのキャリアパスを意識して資格を取得していくことで、より説得力のある資格履歴となります。

キャリアアップを狙うなら取りたい資格

現在の案件よりもさらに高難易度の案件に参画したい場合、難易度の高めの資格を保有していることはエンジニアには大きな強みとなります。

ここでは、一般的に難易度が高いとされる資格について紹介していきます。

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験よりもさらに難易度が上がった資格です。

基本情報技術者試験で問われた知識よりも一歩踏み込んだ内容が問われます。

そのため、専門外の領域についてはしっかりとした対策が必要です。

また、応用情報技術者試験の資格を取得してから、高度情報処理技術者試験を受験する方が比較的多いです。

なぜなら高度情報処理技術者試験でも、一部汎用的な知識を問われる試験があるためです。

さらに、応用情報技術者試験を合格した者は2年間、高度情報処理技術者試験の午前I試験が免除されます。

ちなみに、2026年度から応用情報技術者試験と高度情報処理技術者試験はCBT方式での実施に移行される予定ですが、出題方式や試験時間に変更はありません。

システムアーキテクト試験

システムアーキテクト試験は、IPA(情報処理推進機構)が実施する高度情報処理技術者試験の一つです。

要件定義やシステム全体の最適設計に関する高度な知識が求められ、難易度は高めです。

午後の論述式試験では業務経験を踏まえた記述が必要となり、実務未経験者にはやや難しい内容となっています。

試験範囲は広く、業務分析や非機能要件など多様な領域を学ぶ必要があるため、早めの試験対策が重要です。

プロジェクトマネージャー試験

プロジェクトマネージャー試験は、IPA(情報処理推進機構)が主催する高度情報処理技術者試験であり、プロジェクトの計画・管理に関する能力が問われます

難易度は高めで、特に論述試験では実務経験に基づいた一貫性のあるストーリーが求められるため、経験が浅い受験者は不利になりがちです。

また、マネジメント知識だけではなく、リスク・品質・コストなどの多面的な理解が必要となるため十分な試験対策を行う必要があります。

PMP®

PMP®(Project Management Professional)は、PMI(Project Management Institute)が主催する世界的に認知度の高いプロジェクトマネジメント資格です。

難易度は高く、PMBOK®を中心とした幅広い知識に加え、実務経験に基づく判断力が求められます。

受験には一定の学歴・実務経験・公式研修の受講が必須である点に注意が必要です。

また、資格取得後もPDUの取得が必要で、3年ごとの更新手続きが必要となるため、継続的な学習が欠かせません。

まとめ:SESエンジニアに資格は武器になるが、実務経験とセットで活かすことが重要

SESエンジニアに資格は必須ではないですが、案件獲得や単価交渉などの場面で有利となる武器です。

しかし、単に資格を持っていれば良いというわけではありません。

その資格を取得した経緯や実務経験、そして「これからのキャリアパスを意識しているか」を問われることもあります。

これまでの経験や将来のビジョンを交えて資格をアピールし、自分の市場価値を適切かつ効果的に示すことが重要です。

ぜひ今回の記事を参考に、自分の経歴やこれからのキャリアから逆算して取得すべき資格を確認してみてください。

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【著者プロフィール】
前田 奈央子
エンジニア歴: 7年+
システムエンジニア歴(バックエンド): 3年+

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