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フリーランスエージェントを使わない選択は正解か?直契約のメリット・デメリットと案件獲得術を徹底解説

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フリーランスエンジニアとして活動を始める際、まず登録するのが「レバテックフリーランス」や「Midworks」といったフリーランスエージェントではないでしょうか。

エージェントは案件探しから単価交渉、契約手続きまでを代行してくれる心強い存在です。

しかし、一方で「マージン(手数料)を引かれるのが損に感じる」「もっと自由に、自分の力で案件を選びたい」という声も多く聞かれます。

実際に、SNSやコミュニティでは「エージェントを使わずに月収100万円を超えた」という発信を目にすることもあるでしょう。

では、フリーランスエンジニアがエージェントを使わずに活動するのは、果たして「アリ」なのでしょうか?

この記事では、フリーランスエージェントを使わない場合のリアルな実情を、業界構造や先輩エンジニアの声を交えながら詳しく解説します。

この記事のライター

江﨑 奈那

看護師/治験コーディネーター:3年 システムエンジニア:3年+

目次

フリーランスエージェントを使わないのはアリ?

「エージェントなしでやっていけるのか?」という疑問に対し、まずは現状のフリーランス市場とエージェントの役割を整理してみましょう。

フリーランスエージェントの基本的な役割

フリーランスエージェントは、エンジニアと企業をマッチングさせる「仲介役」です。具体的には以下の業務を担っています。

案件の開拓・提案

エンジニアに代わって営業活動を行い、希望に沿った案件を紹介する。

単価・条件交渉

報酬アップや稼働時間の調整など、エンジニアが言いづらい交渉を代行する。

契約手続き・事務

契約書の作成、請求業務の代行、支払いサイトの保証など。

キャリア相談・福利厚生

キャリアプランの提案や、税理士紹介、優待サービスの提供。

これらを手厚くサポートする代わりに、企業が支払う単価から10%〜30%程度を「マージン」として受け取るのが一般的なビジネスモデルです。

エージェントを使わない人が増えている理由

近年、あえてエージェントを使わない選択をするエンジニアが増えています。その背景には以下の要因があります。

  1. マージンに対する不透明感への不満

    SES業界の構造でも見られるように、多重下請け構造の中で自分の手取りが削られることに疑問を持つ人が増えました。

  2. SNSやコミュニティの発展

    Twitter(現X)やエンジニア向けコミュニティを通じて、企業と直接つながる機会が増え、個人でも営業が可能になったこと。

  3. エンジニア不足による売り手市場

    優秀なエンジニアであれば、エージェントを介さずとも企業から直接「リファラル(紹介)」や「スカウト」が届く状況があること。

結論:使わなくても活動は可能だが工夫が必要

エージェントを使わない選択は、エンジニアとしての「自立度」を高める素晴らしい挑戦です。

しかし、営業・法務・経理をすべて一人でこなすのは想像以上に負荷がかかります。

「技術力さえあれば仕事は来る」というのは半分正解で、半分間違いです。

仕事を継続させるためには「選ばれるための発信力」や「トラブルを防ぐための防衛能力」といった、開発以外のスキルが不可欠になります。

フリーランスエージェントを使わないメリット

エージェントを介さない最大の魅力は、なんといっても「自由度」と「経済性」にあります。

中間マージンがなく高単価を狙える

これが最も大きな理由といえるでしょう。

一般的なエージェントは、エンド企業からの発注単価の15〜25%程度をマージンとして抜いています。

例えば、企業が100万円出している案件の場合:

エージェント経由: あなたの手取りは 75〜85万円

直契約: あなたの手取りは 100万円

この月15〜25万円の差は、年間で見れば180〜300万円という巨額の差になります。自分の技術力がダイレクトに報酬に反映される感覚は、直契約ならではの醍醐味です。

契約条件や報酬を自分でコントロールできる

エージェントを通すと、契約条件は「エージェントの標準フォーマット」に縛られがちです。

直契約であれば、

「基本は週4日だが、リリース前だけ週5にする」

「報酬の一部をストックオプションや成果報酬型にする」

「著作権の帰属を自分に残す交渉をする」

上記のような、個別のカスタマイズ交渉が可能です。

自分のライフスタイルやキャリア戦略に合わせた柔軟な働き方を実現しやすくなります。

自由度が高く複数案件を柔軟に掛け持ちできる

エージェント案件は「専属(週5)」を求められることが多いですが、直契約の世界では「月40時間だけサポートしてほしい」といったマイクロなニーズが無数にあります。

週2日の案件を3社掛け持ちするといったポートフォリオを組むことで、1社への依存リスクを減らしつつ、幅広い技術スタックに触れることができます。

フリーランスエージェントを使わないデメリット

光があれば影もあります。

エージェントを使わない場合、あなたが「一人の経営者」として負わなければならないリスクを理解しておく必要があります。

案件探しや営業活動に時間がかかる

エンジニアにとって最大の資産は「稼働時間」です。

しかし、直契約を目指すなら、コードを書く時間を削って営業活動をしなければなりません。

  • ポートフォリオの整備

  • 見込み客へのアプローチ

  • 面談の調整

  • 契約書のリーガルチェック

これらの時間は一銭の報酬も生みません。

営業効率が悪いと、結果として「エージェントに任せて開発に集中したほうが時給換算で高かった」ということになりかねません。

契約トラブルや未払いリスクの可能性

エージェントは、企業側の与信管理(支払い能力があるかのチェック)も行っています。

直契約の場合、相手企業が倒産したり、不当な理由で支払いを拒否したりしても、誰も守ってくれません。 また、損害賠償条項など、自分にとって不利な契約を結んでしまうリスクもあります。

法律知識がないまま直契約に飛び込むのは、丸腰で戦場に行くようなものです。

案件の安定性が低くなりやすい

エージェントは常に数百、数千の案件を抱えており、現在の契約が終わる1ヶ月前から次の案件を提案してくれます。

自力の場合、契約終了のタイミングに合わせて次の案件を確保する「パイプライン管理」を自分で行う必要があります。

運悪く案件が途切れてしまうと、収入がゼロになる期間が発生します。

福利厚生や確定申告サポートが受けにくい

大手エージェントが提供している「税理士紹介サービス」「賠償責任保険への自動加入」「定期健康診断の補助」などは一切受けられません。

  • 確定申告を自力(または自費で税理士に依頼)で行う

  • フリーランス向けの賠償保険に個人で加入する

  • 健康管理を徹底する

これらすべてのコストと手間を自分自身で負担する必要があります。

エージェントを使わずに案件を獲得する方法

では、具体的にどうやって案件を見つければよいのでしょうか。直契約を獲得するための主要な4つのルートを紹介します。

知人・前職のつながりから紹介を受ける

フリーランスエンジニアが直契約を得るルートとして最も多いのが、知人からの紹介です。

元同僚・上司

「この人は、仕事ができる」という信頼があるため、面談もスムーズです。

前職を退職する際も、喧嘩別れせず「今後も何かあれば手伝わせてください」と伝えておくことが、後の案件獲得に直結します。

勉強会・コミュニティの仲間

技術力を知っている仲間からの紹介は、ミスマッチが少ないです。

SNSやブログで情報発信して直接依頼を受ける

エンジニアとしての「専門性」を可視化しておくことで、企業側から声をかけてもらう方法です。

X(Twitter)

技術的な気づきや、現在の稼働状況を発信する。

技術ブログ(Qiita, Zenn, 自作ブログ)

解決した課題や知見を記事にする。

「この記事を書いた人に頼みたい」という指名買いが発生します。

GitHub

公開リポジトリでの活動実績は、何よりの証明書になります。

クラウドソーシングや副業サービスを活用する

エージェントと直契約の中間に位置するのが、クラウドソーシングや副業マッチングサイトです。

クラウドワークス・ランサーズ

比較的小規模な案件が多いが、実績作りには最適。

Wantedly

企業の「想い」に共感してコンタクトを取れる。副業からスタートして直契約へ移行するパターンも多い。

Findy Freelance / Forkwell

技術スコアをもとに企業からスカウトが届く。

これらはプラットフォーム手数料が発生しますが、完全な自力営業よりは難易度が低いです。

企業に直接営業をかけて契約を結ぶ

少しハードルは高いですが、自分が興味のある企業の採用ページや問い合わせフォームから直接アプローチする方法です。

「正社員募集」しか出していなくても、「フリーランスとして週○日から、こういう貢献ができます」と提案すると、意外と話を聞いてもらえるケースがあります。

特にスタートアップは、エンジニア不足のため柔軟に対応してくれることが多いです。

フリーランスエージェントを使わないほうが良い人

ここまでの内容を踏まえ、エージェントを使わずに成功できる人の特徴をまとめます。

営業力や人脈があるエンジニア

「自分を売り込むこと」に抵抗がなく、過去の仕事仲間と良好な関係を築けている人は、エージェントを使わなくても仕事が途切れません。

また、相手の課題をヒアリングして提案するコンサルティング的な動きができる人は、直契約で非常に重宝されます。

高単価案件を優先したいフリーランス

「とにかく手取りを最大化したい」という明確な目的がある人です。

マージンの20%を「安心料」と捉えるか、「無駄なコスト」と捉えるか。

後者であれば、法務や経理の学習コストを支払ってでも直契約に進むべきです。

副業や短期案件をメインに活動したい人

週5日の常駐案件ではなく、複数のプロジェクトをパラレルで回したい人は、エージェントの枠組みに収まりきらないことが多いです。

自分で小回りの利く営業を行うほうが、理想のワークスタイルを実現できます。

まとめ:フリーランスエージェントを使わない選択は可能。だが安定性とのバランスを考えることが重要

フリーランスエージェントを使わない選択は、エンジニアとしての「稼ぐ力」を最大化し、自由な働き方を手に入れるための有効な手段です。

しかし、その裏には「営業の負担」「法的リスクの増大」「収入の不安定化」という大きな壁が存在します。

おすすめの戦略は「ハイブリッド型」です。

いきなりすべてのエージェントを断ち切るのではなく、

  1. まずはエージェント経由で安定した収入を確保する。

  2. 並行してSNSや人脈で直契約の種をまく。

  3. 直契約の比率を徐々に高めていき、自信がついた段階でエージェントを卒業する。

このように、リスクを分散しながらステップアップしていくのが、賢いフリーランスの立ち回りと言えるでしょう。

自分がどのポジションで、どのような価値を提供し、いくらの報酬を受け取るべきか。エージェントを「使う・使わない」の判断は、その戦略の一環に過ぎません。

自らのスキルを信じ、最適な選択をして、理想のフリーランスライフを切り拓いてください。

この記事のライター

江﨑 奈那

看護師/治験コーディネーター:3年 システムエンジニア:3年+

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